2018年04月06日

平成30年 第13週(3月26日~4月1日)

【定点把握感染症】
「インフルエンザ 減少」
第 13 週の小児科定点疾患、眼科定点疾患の報告数の総計は前週比 2.1%増の 1,709 例であった。
報告数の第 1 位は感染性胃腸炎で以下、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、突発性発しん、RSウイルス感染症、水痘の順で、上位 5 疾患の定点あたり報告数はそれぞれ 5.2、1.7、0.4、0.4、0.3 である。
感染性胃腸炎は前週比 6%増の 1,025 例で、南河内・中河内 9.5、北河内 5.3、大阪市西部 5.2 と続く。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は 10%減の 344 例で、南河内 2.8、泉州 2.5、大阪市南部・西部 2.2 であった。
RSウイルス感染症は 22%減の 70 例で、大阪市西部 0.7、大阪市北部 0.6、大阪市東部 0.5 である。
水痘は 15%減の 69 例で、泉州 0.9 であった。
インフルエンザは 40%減の 580 例で、定点あたり報告数は 1.9 である。大阪市西部 2.8、南河内 2.7、堺市 2.4、北河内 2.3 であった。

「百日咳」
百日咳は、百日咳菌(Bordetella pertussis)による急性の気道感染症である。潜伏期は通常 5~10日で、かぜ様症状で始まり(カタル期)、百日咳特有の咳が出始める(痙咳期)。
新生児や乳児早期では、肺炎、脳症を合併することがある。マクロライド系抗菌薬が有効であるが、近年薬剤耐性菌も報告されている。
百日咳の予防には、ワクチン接種が有効であり、乳幼児期に計 4 回接種されている。
国内では、成人層の感染者数が増加傾向にあり、2018 年 1 月 1日に小児科定点把握感染症から全数把握感染症に変更された。

【大阪府感染症情報センターより参照】
(平成30年4月5日更新)