2023年03月24日

2023(令和5)年 第11週
(3月13日~3月19日)

~感染症予防の基本~
咳エチケット、手洗い、マスクの着用が重要

【定点把握感染症】
「RSウイルス感染症 更に増加」
 第11週の小児科・眼科定点疾患の報告数の総計は1,459例であり、前週比1.4%増であった。
定点あたり報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、RSウイルス感染症、突発性発しん、流行性角結膜炎の順で、定点あたり報告数はそれぞれ5.66、0.64、0.62、0.18、0.17である。
 感染性胃腸炎は前週比5%減の1,103例で、南河内9.50、中河内7.55、堺市6.56、泉州6.05、三島・大阪市北部6.00であった。
 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は29%増の124例で、大阪市南部1.56、大阪市西部1.20、北河内1.00である。
 RSウイルス感染症は20%増の121例で、大阪市西部1.90、大阪市北部1.79、北河内0.88であった。
 流行性角結膜炎は80%増の9例で、三島・泉州0.50、大阪市東部0.33である。

 インフルエンザは37%減の1,554例で、定点あたり報告数は5.21であった。
すべてのブロックで警報レベル終息基準値10を下回り、南河内7.79、北河内7.03、泉州6.27、中河内5.32、堺市4.82である。

~サル痘(mpox)~
2023年全国で増加傾向にあり、第11週に大阪府で初めて報告された

【全数把握感染症】
「サル痘(mpox)」
サル痘(mpox)は、サル痘ウイルス(Monkeypoxvirus)による急性発疹性疾患である。
(i)主に感染した人や動物の皮膚の病変・体液・血液に触れた場合(性的接触を含む)、(ii)患者と近くで対面し、飛沫に長時間さらされた場合、(iii)患者が使用した寝具等に触れた場合等により感染する。
人々が長期間、頻繁に密接に接触する集会は、サル痘の感染リスクを助長する可能性があり、集会参加者や主催者へ向けた感染拡大防止の注意喚起や啓発活動を積極的に実施することが重要である。
2022年1月1日以降、2023年3月13日までに世界の110の国と地域から86,496例が報告されている。
日本国内では2023年3月20日現在、59例報告されており、全て男性の症例である。
第11週に大阪府で2例が報告された。

【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和5年3月23日更新)