2019年07月19日

令和元年第28週(7月8日~7月14日)

【定点把握感染症】
「手足口病 ピークは過ぎつつあるが、流行続く」
第28週の小児科定点疾患、眼科定点疾患の報告数の総計は4,104例であり、前週比2.4%減であった。
定点あたり報告数の第1位は手足口病で以下、感染性胃腸炎、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、ヘルパンギーナ、伝染性紅斑の順で、定点あたり報告数はそれぞれ8.57、4.38、2.34、2.21、1.09であった。
手足口病は前週比2%減の1,689例で、南河内12.56、豊能10.36、北河内10.19、大阪市南部9.72、大阪市西部9.60であった。
感染性胃腸炎は7%減の862例で、南河内8.50、北河内5.26、中河内5.00である。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は微減の460例で、南河内5.19、北河内3.44、中河内3.00であった。
ヘルパンギーナは微増の435例で、大阪市北部4.31、豊能3.41、大阪市南部2.78である。
伝染性紅斑は16%減の215例で、北河内2.82、泉州1.85、堺市1.26であった。

【全数把握感染症】
「梅毒」
国内の梅毒の報告数は、2010年より増加傾向にある。
大阪府における2018年の報告数は、1100例を超え、前年比1.4倍を上回った。
感染症法が施行された1999年以降、最も多く報告されている。
梅毒は、性行為・オーラルセックスにより、生殖器、口、肛門の皮膚や粘膜の微細な傷口から菌が体内に侵入し感染する。
また、妊娠時に胎児が胎盤を介して感染し、「先天梅毒」になることがある。
梅毒は、適切な抗菌薬の投与で治癒が期待できる。

【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和元年7月18日更新)