2021年01月01日

2020年 第52週(12月21日~12月27日)

~新しい生活様式の実践~ 手洗い、マスク着用、3密の回避が重要
【定点把握感染症】
「感染性胃腸炎 増加」

 第52週の小児科定点疾患、眼科定点疾患の報告数の総計は846例であり、前週比5.0%増であった。
前年同週比では70.4%減(2019年 第52週2,857例)であった。
 定点あたり報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、咽頭結膜熱、突発性発しん、水痘の順で、上位5疾患の定点あたり報告数はそれぞれ2.76、0.60、0.26、0.26、0.19である。
 感染性胃腸炎は前週比16%増の541例で、北河内5.12、南河内4.06、泉州3.40、大阪市南部3.29、中河内2.90であった。
 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は2%減の118例で、大阪市東部0.93、北河内0.88、中河内・泉州0.80である。
 咽頭結膜熱は14%減の50例で、大阪市北部0.50、泉州0.45、中河内0.40であった。
 水痘は18%減の37例で、堺市0.37、大阪市東部0.27、大阪市南部0.24である。

 インフルエンザは9%減の10例で、定点あたり報告数は0.03であり、昨年同週比99.8%減(2019年 第52週 5,317例)と少ない状況である。


~梅毒~ 大阪府における2020年の梅毒報告数は、2018年、2019年を下回っている
【全数把握感染症】
「梅毒」

 国内の梅毒の報告数は、2010年より増加傾向にあったが、2019年は2018年より下回った。
大阪府における2020年の報告数は、3年ぶりに、1,000例を下回ることが見込まれる。
梅毒は、性行為・オーラルセックスにより、生殖器、口、肛門の皮膚や粘膜の微細な傷口から菌が体内に侵入し感染する。
また、妊娠時に胎児が胎盤を介して感染し、「先天梅毒」になることがある。
梅毒は、適切な抗菌薬の投与で治癒が期待できる。

感染症疫学センターはこちらへ(外部リンク)
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梅毒とは(国立感染症研究所)
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【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和3年1月6日更新)