2022年05月27日

 2022年 第20週(5月16日~5月22日)

~感染性胃腸炎~
  手洗いの励行、排泄物の適切な処理が重要

【定点把握感染症】
「感染性胃腸炎 増加つづく」
 第20週の小児科・眼科定点疾患の報告数の総計は1,201例であり、前週比15.0%増であった。
定点あたり報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、咽頭結膜熱、突発性発しん、RSウイルス感染症の順で、定点あたり報告数はそれぞれ4.50、0.40、0.37、0.36、0.25である。
 感染性胃腸炎は前週比16%増の886例で、南河内7.31、大阪市北部6.79、北河内5.77、三島4.65、中河内4.45であった。
 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は24%増の78例で、中河内1.15、北河内0.65、大阪市東部0.43である。
 咽頭結膜熱は7%増の73例で、北河内0.77、大阪市北部0.71、堺市0.47であった。
 RSウイルス感染症は44%増の49例で、豊能0.74、大阪市北部0.57、南河内0.44であった。
 RSウイルス感染症について、今後の動向に注意が必要である。

~梅毒~
大阪府における梅毒累計報告数は、年間報告数が過去最高であった2018年の同時期より多くなっている。

【全数把握感染症】
「梅毒」
 全国の梅毒の報告数は、2020年5,784例、2021年は過去最高の7,873例と増加している。
大阪府では2018年の1,188 例が過去最高となっている。
 梅毒は、性行為・オーラルセックスにより、生殖器、口、肛門の皮膚や粘膜の微細な傷口から菌が体内に侵入し感染する。
また、妊娠時に胎児が胎盤を介して感染し、「先天梅毒」になることがある。
梅毒は、適切な抗菌薬の投与で治癒が期待できる。

梅毒とは(国立感染症研究所)
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大阪府感染症情報センター梅毒サイトはこちら
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【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和4年5月26日更新)