2018年04月13日

平成30年 第 14週(4月2日~4月8日)

【定点把握感染症】
「インフルエンザ 非流行期に」
第 14 週の小児科定点疾患、眼科定点疾患の報告数の総計は前週比 4.1%減の 1,639 例であった。
報告数の第 1 位は感染性胃腸炎で以下、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、RSウイルス感染症、水痘、突発性発しんの順で、上位 5 疾患の定点あたり報告数はそれぞれ 5.0、1.7、0.4、0.4、0.4 である。
感染性胃腸炎は前週比 5%減の 974 例で、南河内 10.9、中河内 7.4、泉州 5.5、大阪市北部 5.1 の順であった。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は 4%減の 329 例で、南河内 2.5、泉州 2.3、大阪市西部 2.0、豊能 1.9 であった。
RSウイルス感染症は 20%増の 84 例で、大阪市北部 1.2、中河内・大阪市西部 0.6、大阪市東部・泉州・南河内 0.5 である。
水痘は 16%増の 80 例で、泉州 0.9 であった。
インフルエンザは55%減の260例で、定点あたり報告数は0.9と1.0を下回って非流行期に入った。
泉州1.3、堺市・北河内 1.2、中河内 0.9 であった。

【全数把握感染症】
「A型肝炎」
A 型肝炎は、A 型肝炎ウイルス感染による疾患である。大規模な集団発生はみられないが、汚染食
材を介した感染事例や海外渡航者による輸入感染事例が報告されている。
潜伏期は 2~6 週間であり、発熱、倦怠感などに続き、肝機能障害、食思不振、嘔吐、黄疸、肝腫大、灰白色便を認める。
1~2 カ月の経過の後に自然回復するが、まれに劇症化することがある。
ワクチン接種が有効とされ、接種後、抗体獲得率は、95%以上である。
感染防御効果は数年以上続くと言われている。

【大阪府感染症情報センターより参照】
(平成30年4月12日更新)