2023年02月01日

【節分】



 節分は「立春」の前日にあたりますが、立春は暦の上で春が始まる季節のこと。つまり、節分は冬の終わりの日で、翌日から新しい季節が始まる区切りの日となるわけです。そのため、邪気や悪いものを落として、新しい年に幸運を呼び込むことを目的に、節分という行事が日本各地で行われてきたのです。
 節分は、「みんなが健康で幸せにすごせますように」という意味をこめて、悪いものを追い出す日。「鬼は外、福は内」と言いながら豆まきをします。

節分の豆まきで使う煎り豆は、飲み込む前に急に気管に入る危険性があります。
大人と同じようにかみ砕いたり飲み込んだりする力がうまく使えるようになるのは、6歳頃。
消費者庁からも、5歳以下の子どもには硬い豆やナッツ類は食べさせないように、注意喚起されています。

●小さく砕いても危険
 豆やナッツを小さく砕くと、気管に入ったときに肺まで到達することも。肺炎や気管支炎の危険性があります。また、豆やナッツの破片が体内で水分を含んで膨張し、窒息する可能性があります。
●食べるときは座って。食べることに集中。
 口の中に物を入れたまま、走ったり、笑ったり、泣いたりすると、うっかり口の中の食べ物を吸い込み、誤嚥の危険性があります。実際に、歩きながら食べていた・泣いてせがんでいる時にせき込んだことが原因で、気管支炎になった例も報告されています。

 節分の豆まきは個包装されたものを使用するなど工夫して行い、子どもが拾って口に入れないように後片付けを徹底しましょう。
保育現場では、豆の替わりに新聞紙を丸めたものなどで代用して、「鬼は外、福は内」の豆まきを楽しんでいます。

 豆はそのまま食べるのではなく、煮豆や豆ご飯など、軟らかくしてから食べることをおすすめします。
*煎り豆炊き込みご飯
 硬い煎り豆を30分ほど水に漬けてから、お米と一緒に炊くだけ。お好みの味付けで炊けば、美味しい炊き込みご飯のでき上り。
*豆入りハンバーグ
 煎り豆を砕いてから、ひき肉と混ぜて、ハンバーグにしちゃいましょう。かさましレシピとしてもおすすめです。