2025年05月20日
5月病。ゴールデンウィークが終わり、お休みモードから仕事モードへの気持ちの切り替えが難しかったり、なんとなくすっきりしないことって、誰にもあると思います。
保育所では、4月は子どもたちが新たな環境に慣れないため、寄り添いながら保育を行いますが、慣れ始めたあたりで連休となり、また4月の状況に戻ってしまうなんてこともありますよね。保育に当たられている先生方は本当にお疲れ様です。
保育は感情労働と言われるように、子どもや保護者、職員など多くの人との関わるため、感情の揺れ動きが大きく、ストレスを抱えてしまう仕事です。ストレスとうまく付き合っていくため、掛札逸見さんの「保育者のための心の仕組みを知る本」からマインドフルネスをご紹介します。
この本には、保育現場でよくある事例をもとに、保育者が抱える悩みを踏まえ、ストレスのとらえ方や行動の変え方、マインドフルネスという気持ちを整える呼吸法等が書かれており、およそ次の手順となっています。
①一人でいられる数分間、背もたれにもたれず、背筋を伸ばして、椅子に腰かけます。
②目を軽く閉じるか、または閉じずに少し目を開けて斜め下に視線を落とす。
③息を大きく吸って、少し止め、自然に吐き出し、そのまま、普通の呼吸に戻っていく。
④自分のからだで、呼吸を一番感じる部分を意識し、呼吸とともに動くリズムに意識を向けてください(鼻、胸、おなかかなど)。
⑤その状態でしばらく呼吸に意識を向けておき、そっと目を開けてください。
いろんな感覚を感じ、いろいろな思いや記憶が浮かぶと思いますが、浮かんでく気持ちに”そうなんだね、としばらく思いを寄せ、”今はバイバイ”と、手放し、呼吸に戻ります。
マインドフルネストレーニングは流れる感情に気づきつつ、「今、ここ」に意識を向け直すための呼吸で、私がこの本と出会ったのは、残念ながら、保育現場を離れてからでしたが、違う環境の中でも、この呼吸法は役立っています。
いま、現場ではきっと子どもたちとの関係作りに、職員や保護者の方との関係等々いろんな気持ちを感じておられる方がいらっしゃると思います。そんな時、ちょっと時間をとってマインドフルネスを試してみてはどうでしょうか。興味のある方はぜひ本を手に取ってみてください。