2025年02月10日
お子さんは、『好き嫌い』なく、何でも食べますか?
子どもたちにたくさんいろんなものを食べてほしいとの想いから、つい「少しでも食べてみたら?」と促しがちです。小さい頃は食べず嫌いだったりするので、子どもたちが意固地になってしまうことはありませんか?こういったことがきっかけで苦手な食べ物ができてしまい、『食』に対する気持ちまでも希薄になってしまうこともあります。
そのようなことにならないように、保育所ではなんでも食べる子になることを目指して、子どもたちの『食』に関する興味が高まるよう「食育」に取り組んでいます。
そのひとつの例として、子どもたちと一緒に野菜を育て、収穫し、採れた野菜を使って自分たちで調理して食べるクッキングにも取り組んでいます。
子どもたちとみんなで畑の土を耕して、畝をつくります。そこに苗を植え、水や肥料をやり、わき芽を摘んで大きくなる様子をじっくり観察しています。かわいい花が咲くと、そこから実がなり、あおかったトマトが赤くなったり、緑色のピーマンが熟れて赤くなったり、変化する様子を子どもたちは見逃さず「先生、こんなんなってる!」と、大喜びです。時にはちょうちょやハチに代わってかぼちゃの受粉のお手伝いをします。
そうして大事に育てた野菜をいよいよ収穫し、みんなで何を作るか考えます。大きいクラスの子どもたちはピューラーで皮むきをし、包丁で小さく切ることにも頑張って取り組んでいます。傍についてみている方はドキドキですが。
カレーや、今の時期なら大根を入れたみそ汁など調理したものの中に入っている野菜は、自分たちで育てて収穫したものなので、普段苦手なものであっても、口にして「おいしい」と感じるようです。「家では食べないのに、保育所では食べるんですよね」と保護者の方から意見をいただくことがよくありますが、このような理由があってのことで、保育所あるあるになっています。
みんなで一緒に育て、クッキングして、一緒に食べる。仲間がいて、みんなと取り組むことが大きな後押しとなって、食べてみようとチャレンジでき、おいしく食べられるのでしょうね。子どもたちの成長していく姿がみえると、保育士としてすごくうれしく感じます。