2024年07月31日

今回は“言葉”について、お話ししたいと思います。
子どもがしてほしくないことをしている時に、どのような声掛けをしますか?
例えば、長い廊下を走っている時、つい「走らないで」と言っていませんか。
「走らないで」と言っても、子どもには届かず、まだ走り続けていることが多いですよね。
保育現場では自己肯定感を育てることも大切にしているので、子どもへの声掛けはできるだけ肯定的な表現で伝えることを意識しています。
保育で大切にしていることが、こういうことだったのかとつながったことで、最近、私がすごく感銘を受けたのでご紹介したいと思います。
子どもたちがこのような行動をとるのは、人間の脳は「~しない」という否定語は理解しないといわれている影響だそうです。
つまりは、「走ら・・」のところが脳にインプットされて、相手に伝わるメッセージとしては「走ってね」となってしまいます。
では、どのように言えば相手にやってほしいことが届くのでしょうか。
子どもたちに「走ってほしくない」のであれば、「歩こうね」と、やってほしいことや伝えたいことを『肯定的な表現』で伝えることが大切です。
「こうしてみよう」と肯定的に言われるほうが前向きになれますし、伝える側も気持ちがよくなりますよね。
まずは、自分がどのくらい否定語を使っているか意識することで、肯定語を使うことに慣れ、肯定的な表現でのやり取りを重ねることで、お互い会話がスムーズになっていくといいですね。