2022年09月23日

2022年 第37週(9月12日~9月18日)

~手足口病・ヘルパンギーナ~
手洗いの励行と排泄物の適切な処理が重要

【定点把握感染症】
「手足口病・ヘルパンギーナ 今後の動向に注意が必要続」
 第37週の小児科・眼科定点疾患の報告数の総計は1,467例であり、前週比11.3%減であった。
定点あたり報告数の第1位は手足口病で以下、RSウイルス感染症、感染性胃腸炎、ヘルパンギーナ、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の順で、定点あたり報告数はそれぞれ2.23、2.16、1.81、0.55、0.30である。
 手足口病は前週比4%減の437例で、中河内4.00、大阪市北部3.43、三島2.71、北河内2.60、南河内2.31であった。
 RSウイルス感染症は11%減の424例で、堺市5.42、南河内4.63、北河内3.00である。
 感染性胃腸炎は18%減の355例で、南河内3.75、中河内3.60、三島2.24であった。
 ヘルパA群溶血性レンサ球菌咽頭炎ンギーナは8%減の108例で、豊能1.09、三島1.06、大阪市北部0.79である。
 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は12%増の58例で、大阪市南部1.22、中河内0.55、泉州0.42であった。
 手足口病、ヘルパンギーナともに、地域によっては増加しており今後の動向に注意が必要である。

 インフルエンザは50%減の3例で、定点あたり報告数は0.01であった。

~腸管出血性大腸菌感染症~
食肉・食材の十分な加熱処理、調理器具の十分な洗浄や手洗いの励行などにより、食中毒や感染拡大の予防を徹底することが重要です

【全数把握感染症】
「腸管出血性大腸菌感染症」
腸管出血性大腸菌感染症の原因菌は、ベロ毒素を産生する大腸菌で、代表的なものはO(オー)157、O26、O111がある。
汚染飲食物を介する経口感染がほとんどで、出血を伴う腸炎や溶血性尿毒症症候群を起こす場合がある。
3-5日の潜伏期をおいて、激しい腹痛を伴う頻回の水様便の後に、血便となる(出血性大腸炎)。
発熱は軽度で、多くは37℃台である。有症者の6-7%では、発症数日後から2週間以内に、重症の溶血性尿毒症症候群を発症する。
初夏~初秋は腸管出血性大腸菌感染症の報告が増加することから、十分注意が必要です。

腸管出血性大腸菌(大阪健康安全基盤研究所)
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腸管出血性大腸菌感染症とは(国立感染症研究所)
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【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和4年9月22日更新)