2022年07月08日

 2022年 第26週(6月27日~7月3日)

~感染症予防の基本~
  咳エチケット、手洗いが重要

【定点把握感染症】
「RSウイルス感染症 急増」
 第26週の小児科・眼科定点疾患の報告数の総計は1,889例であり、前週比11.3%増であった。
定点あたり報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、RSウイルス感染症、咽頭結膜熱、手足口病、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の順で、定点あたり報告数はそれぞれ5.21、2.67、0.63、0.30、0.29である。
 感染性胃腸炎は前週比7%減の1,021例で、南河内9.69、三島6.88、中河内6.85、大阪市南部6.00、北河内5.72であった。
 RSウイルス感染症は98%増の524例で、大阪市北部8.86、南河内4.31、豊能3.52である。
 咽頭結膜熱は11%減の123例で、大阪市南部1.72、大阪市北部0.93、南河内0.75であった。
 手足口病は136%増の59例で、泉州0.55、堺市0.53、大阪市西部0.40である。
 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は25%減の57例で、中河内0.80、大阪市南部0.56、大阪市北部0.43であった。
 RSウイルス感染症は全ブロックで増加しており、今後の動向に注意が必要である。

~新型コロナウイルス感染症~
基本的な予防の徹底を(マスク着用、身体的距離の確保、手洗いの徹底、密閉・密集・密接の回避)

【全数把握感染症】
「新型コロナウイルス感染症」
 第26週の新型コロナウイルス感染症の週あたり新規陽性者報告数は13,990名であり、前週より64%増加した。
大阪モデルは、5月23日に警戒解除(緑)になった。
新型コロナウイルス感染症の主な感染経路は飛沫・エアロゾル・接触感染である。
臨床的な特徴として、潜伏期間は1〜14日であり、その後、発熱や呼吸器症状、全身倦怠感等の感冒様症状が1週間前後持続することが多い。
一部のものは、呼吸困難等の肺炎症状が現れる。
発病者の多くは軽症であるが、高齢者や基礎疾患等を有する者は重症化する可能性がある。
感染拡大を防ぐには、ワクチン接種、マスク着用、身体的距離の確保、手洗いの徹底、密閉・密集・密接の回避など「新しい生活様式」の実践、感染者の早期探知、隔離、接触者調査が重要である。

新型コロナウイルス(COVID-19)関連情報(国立感染症研究所)
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新型コロナウイルスに関するQ&A(厚生労働省)
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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)について(大阪健康安全基盤研究所)
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新型コロナウイルス感染症関連特設サイト(大阪府)
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【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和4年7月3日更新)