2022年04月29日

 2022年 第16週(4月18日~4月24日)

~感染性胃腸炎~
 手洗いの励行、排泄物の適切な処理が重要

【定点把握感染症】
「感染性胃腸炎 さらに増加」
 第16週の小児科定点疾患、眼科定点疾患の報告数の総計は825例であり、前週比24.4%増であった。
定点あたり報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、突発性発しん、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、RSウイルス感染症、咽頭結膜熱の順で、定点あたり報告数はそれぞれ2.85、0.42、0.31、0.25、0.18である。
 感染性胃腸炎は前週比17%増の562例で、南河内4.69、大阪市北部3.71、中河内3.50、北河内3.35、泉州3.30であった。
 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は19%増の62例で、中河内0.90、大阪市南部0.67、大阪市北部0.43である。
 RSウイルス感染症は75%増の49例で、中河内0.80、大阪市西部0.70、大阪市北部0.43であった。
 咽頭結膜熱は89%増の36例で、堺市0.42、泉州0.40、大阪市北部0.29である。
 4月から新たに集団保育に参加した乳幼児は各種の感染症に罹患する機会が増えるため、今後の発生動向に注意する必要がある。

~梅毒~
大阪府における梅毒累計報告数は昨年同時期より多く、 全国でも2020年5,784例、2021年7,873例と増加している

【全数把握感染症】
「梅毒」
国内の梅毒の報告数は、2010年より増加傾向にあったが、大阪府における2021年の報告数は、2年連続で1,000例を下回った。
梅毒は、性行為・オーラルセックスにより、生殖器、口、肛門の皮膚や粘膜の微細な傷口から菌が体内に侵入し感染する。
また、妊娠時に胎児が胎盤を介して感染し、「先天梅毒」になることがある。
梅毒は、適切な抗菌薬の投与で治癒が期待できる。

感染症疫学センターはこちらへ(外部リンク)
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梅毒とは(国立感染症研究所)
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【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和4年4月28日更新)