2019年06月28日

令和元年第25週(6月17日~6月23日)

【定点把握感染症】
「手足口病、やや減少」
第25週の小児科定点疾患、眼科定点疾患の報告数の総計は4,336例であり、前週比6.7%減であった。
定点あたり報告数の第1位は手足口病で以下、感染性胃腸炎、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、ヘルパンギーナ、伝染性紅斑の順で、定点あたり報告数はそれぞれ9.15、5.51、2.59、1.78、1.18であった。
手足口病は前週比9%減の1,803例で、南河内16.44、泉州11.45、大阪市北部10.92、大阪市南部10.44、中河内10.25で、大阪市東部を除く全ブロックで警報レベル開始基準値の5を超えている。
感染性胃腸炎は前週比2%減の1,085例で、南河内10.00、北河内8.48、豊能7.14であった。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は前週比10%減の510例で、南河内4.13、大阪市南部3.78、北河内3.41である。
ヘルパンギーナは前週比12%減の350例で、大阪市北部3.39、北河内2.41、大阪市西部2.10であった。
伝染性紅斑は前週比24%増の233例で、北河内3.07、泉州1.50、中河内1.45である。

【全数把握感染症】
「腸管出血性大腸菌感染症」
腸管出血性大腸菌感染症の原因菌は、ベロ毒素を産生する大腸菌で、代表的なものはO(オー)157、O26、O111がある。
汚染飲食物を介する経口感染がほとんどで、出血を伴う腸炎や溶血性尿毒症症候群を起こす場合がある。
3-5日の潜伏期をおいて、激しい腹痛を伴う頻回の水様便の後に、血便となる(出血性大腸炎)。
発熱は軽度で、多くは37℃台である。
有症者の6-7%では、発症数日後から2週間以内に、重症の溶血性尿毒症症候群を発症する。

【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和元年6月27日更新)