2018年08月24日

平成30年 第33週(8月13日~8月19日)

【定点把握感染症】
「RS ウイルス感染症 今後も注意を」
第 33 週の報告の解釈には、お盆期間による診療実日数と診療機関の減少を考慮する必要がある。
第 33 週の小児科定点疾患、眼科定点疾患の報告数の総計は 1,570 例であり、前週比 18.9%減であった。
定点あたり報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、RS ウイルス感染症、ヘルパンギーナ、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、手足口病の順で、上位5疾患の定点あたり報告数はそれぞれ 2.5、1.8、1.1、0.7、0.7 であった。
感染性胃腸炎は前週比 13%減の 494 例で、泉州 4.3、大阪市西部 3.5、大阪市北部 3.4、南河内 3.3 である。
RSウイルス感染症は10%減の 351例で、大阪市北部5.0、南河内2.7、大阪市西部2.2、堺市2.0 であった。
ヘルパンギーナは 31%減の 228 例で、大阪市北部 2.5、北河内 2.1、大阪市西部 1.8、南河内 1.7 である。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は 32%減の 146 例で、泉州・中河内 1.0、堺市・南河内・大阪市西部 0.9 であった。
手足口病は 27%減の 133 例で、泉州 1.3、大阪市西部 1.2、北河内・堺市 1.1 である。

【全数把握感染症】
「腸管出血性大腸菌感染症」
腸管出血性大腸菌感染症の原因菌は、ベロ毒素を産生する大腸菌で、代表的なものは O(オー)157、O26、O111 がある。
汚染飲食物を介する経口感染がほとんどで、出血を伴う腸炎や溶血性尿毒症症候群を起こす場合がある。
3-5 日の潜伏期をおいて、激しい腹痛を伴う頻回の水様便の後に、血便となる(出血性大腸炎)。
発熱は軽度で、多くは 37℃台である。有症者の 6-7%では、発症数日後から 2 週間以内に、重症の溶血性尿毒症症候群を発症する。
【大阪府感染症情報センターより参照】
(平成30年8月23日更新)