2018年10月26日

平成30年 第42週(10月15日~10月21日)

【定点把握感染症】
「RS ウイルス感染症 さらに減少」
第42週の小児科定点疾患、眼科定点疾患の報告数の総計は 1,883例であり、前週比 6.4%増であった。
報 告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、RSウイルス感染症、手足口病、流行性角結膜炎の順で、上位5疾患の定点あたり報告数はそれぞれ 3.1、1.8、1.3、1.1、0.7 であった。
感染性胃腸炎は前週比 4%増の 616 例で、南河内 4.9、中河内 4.2、北河内 4.1、三島 3.6 である。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は 17%増の 354 例で、堺市 2.8、大阪市南部 2.2、大阪市北部・南河内 2.1 であった。
RS ウイルス感染症は 12%減の 261例で、南河内 2.8、大阪市北部 2.0、泉州 1.7 である。
手足口病は 44%増の 226 例で、泉州 2.0、中河内 1.6、大阪市南部 1.5 であった。
流行性角結膜炎は 13%減の 35 例で、大阪市西部 1.5、豊能 1.4、大阪市東部 1.3 である。
また、インフルエンザは 43%増の 99 例で、大阪市北部 1.6、南河内 0.5、三島 0.4 であった。

【全数把握感染症】
「風しん」
風しんの患者数は、2013 年の流行以降、年々減少していましたが、 現在、府内でも風しん患者が急増しています。
風しんは、潜伏期間は2-3週間(平均16-18日)で、発熱、発しん、リンパ節腫脹を特徴とするウイルス性発 しん症である。
妊婦(妊娠20週頃まで)が風しんにかかると、胎児が風しんウイルスに感染し、難聴、心疾患、白内 障、そして精神や身体の発達の遅れ等の障害をもつ可能性がある(先天性風しん症候群)。
感染の予防には、2 回の風しん含有ワクチン接種が有効である。
特に、妊娠する可能性のある女性、妊婦や妊婦の家族と接触する可能性がある方、風しん含有ワクチンの定期接種が行われていなかった世代などに当たる30~50歳代男性について、風しんの感染拡大や先天性風しん症候群の発生を防ぐため、 抗体検査やワクチン接種が勧められている。

【大阪府感染症情報センターより参照】
(平成30年10月25日更新)