2020年 第36週(8月31日~9月6日)

~感染症予防の基本~ 咳エチケット、手洗いが重要
【定点把握感染症】
「A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、咽頭結膜熱 増加」

 第36週の小児科定点疾患、眼科定点疾患の報告数の総計は前週比7.7%増の773例であった。
昨年同週比72.3%減(2019年 第36週2,787例)と少ない状況である。

 定点あたり報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、突発性発しん、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、ヘルパンギーナ、咽頭結膜熱の順で、上位5疾患の定点あたり報告数はそれぞれ1.94、0.59、0.41、0.32、0.28であった。
 感染性胃腸炎は前週と同数の383例で、中河内3.15、大阪市南部3.06、南河内2.88、泉州2.10、大阪市西部2.00である。
 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は9%増の81例で、大阪市北部1.00、北河内0.81、中河内0.80であった。
 ヘルパンギーナは20%減の64例で、泉州1.00、大阪市南部0.78、堺市0.53である。
 咽頭結膜熱は60%増の56例で、中河内0.70、泉州0.45、北河内0.38であった。

~日本紅斑熱~ 第36週時点の報告数は7例である
【全数把握感染症】
「日本紅斑熱」

 日本紅斑熱は、紅斑熱群リケッチアの一種 Rickettsiajaponica を起因病原体とし、野山でマダニに刺咬されることにより感染する。
媒介ダニの活動が活発化する4月~10月に発生し、特に9月、10月は多い。
自然界で保菌あるいは感染する動物として、げっ歯類、野生のシカ、イノシシなどがあげられる。
 潜伏期は2~8日であり、頭痛、発熱、倦怠感を伴って発症する。
発熱、発しん、刺し口が主要三徴候であるが、必ずしも、刺し口があるとは限らない。
発しんは、体幹部より四肢末端部に強く出現し、検査所見では、肝逸脱酵素の上昇、血小板の減少が認められる。
治療には、抗菌薬投与が効果的であり、第一選択薬はテトラサイクリン系の抗菌薬である。
また、フルオロキノロン系抗菌薬が有効であるとの報告もある。
β-ラクタム系の抗菌薬は全く無効である。

感染症疫学センターはこちらへ(外部リンク)
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日本紅斑熱(国立感染症研究所)
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【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和2年9月10日更新)