2018年01月05日

平成29年 51週12 月 18 日~12 月 24 日)

【定点把握感染症】
第 51 週は前週比 3.6%減の 2,786 例の報告があった。
報告の第 1 位は感染性胃腸炎で以下、A 群溶血性レンサ球菌咽頭炎、RS ウイルス感染症、水痘、手足口病の順で、上位 5 疾患の定点あたり報告数はそれぞれ 7.6、2.5、1.5、0.5、0.5 であった。
感染性胃腸炎は前週比 3%増の 1,514 例で、南河内 14.6、中河内 10.3、泉州 10.0 の順である。
A 群溶血性レンサ球菌咽頭炎は 14%減の 504 例で、南河内 4.1、大阪市南部 3.3、三島 2.9 であった。
RS ウイルス感染症は 6%減の 292 例で、北河内 2.3、南河内 2.1、泉州・大阪市北部 1.9 と続く。
水痘は 29%減の 109 例で、大阪市西部 1.6、大阪市北部 1.3、北河内 0.6 であった。
手足口病は前週と同じ 97 例で、大阪市北部 1.4、三島 1.1、北河内・中河内 0.7 である。
インフルエンザは 84%増の 2,922 例で、すべてのブロックで増加し、定点あたり 9.5 となり 4 ブロックで注意報レベルの 10 を超えた。大阪市西部 22.9、大阪市北部 15.3、北河内 13.5、南河内 11.6 であった。

【全数把握感染症】
国内の梅毒の感染者は、2010 年より増加傾向にあり、2017 年の報告数は 2016 年(584 例)を上回った。
感染症法が施行された 1999 年以降、最も多く報告されている。
梅毒は、性行為・オーラルセックスにより、生殖器、口、肛門の皮膚や粘膜の微細な傷口から菌が体内に侵入し感染する。
また、妊娠時に胎児が胎盤を介して感染し、「先天梅毒」になることがある。
梅毒は、適切な抗生物質の服用で治癒が期待できる。

【大阪府感染症情報センターより参照】
(平成29年12月28日更新)