2020年 第35週(8月24日~8月30日)

~ヘルパンギーナ~ 手洗いが重要
【定点把握感染症】
「ヘルパンギーナ 増加」

 第35週の小児科定点疾患、眼科定点疾患の報告数の総計は前週比3.0%増の718例であった。
昨年同時期と比べて71.1%減(2019年 第35週2,485例)と少ない状況である。

 定点あたり報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、突発性発しん、ヘルパンギーナ、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、流行性角結膜炎の順で、上位5疾患の定点あたり報告数はそれぞれ1.95、0.48、0.41、0.38、0.25であった。
 感染性胃腸炎は前週比4%増の383例で、大阪市南部3.50、南河内3.44、中河内2.40、大阪市西部2.00、三島1.88である。
 ヘルパンギーナは78%増の80例で、泉州1.60、大阪市南部0.72、南河内0.44であった。
 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は4%減の74例で、北河内0.73、南河内0.69、中河内0.45である。
 流行性角結膜炎は44%増の13例で、泉州0.67、南河内・大阪市西部0.50であった。
 第6位の咽頭結膜熱は39%減の35例で、定点あたり報告数は0.18であり、中河内0.40、大阪市南部0.39、北河内0.23であった。

~ボツリヌス症~ 大阪府では、2011年以来今年2例の報告がありました
【全数把握感染症】
「ボツリヌス症」

 ボツリヌス症は、ボツリヌス菌 (Clostridium botulinum) が産生する毒素によって起こる全身の神経、筋の麻痺性疾患である。
ボツリヌス毒素はコリン作動性神経末端からのアセチルコリンの放出を抑制し、神経から筋肉への伝達が障害され、麻痺に至る。
原因食品を摂取してから、6時間から10日間、通常18時間から48時間で発症する。
典型的な臨床症状は、眼瞼下垂、複視、嚥下障害、構音障害等の脳神経障害であり、進行すると、咽頭筋の麻痺による気道閉塞と、横隔膜および呼吸筋における麻痺(呼吸機能障害)をきたす。
ボツリヌス症が強く疑われた場合は、乾燥ボツリヌスウマ抗毒素により治療する。
特に、生後1年未満の乳児がボツリヌス菌芽胞を経口摂取した場合、消化管内で増殖した菌の産生したボツリヌス毒素により発症することがあるので注意が必要である(乳児ボツリヌス症)。

感染症疫学センターはこちらへ(外部リンク)
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ボツリヌス症(国立感染症研究所)
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【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和2年9月3日更新)