2019年08月02日

令和元年第30週(7月22日~7月28日)

【定点把握感染症】
「手足口病 さらに減少」
第30週の小児科定点疾患、眼科定点疾患の報告数の総計は3,111例であり、前週比6.5%減であった。
定点あたり報告数の第1位は手足口病で以下、感染性胃腸炎、ヘルパンギーナ、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、伝染性紅斑の順で、定点あたり報告数はそれぞれ4.53、4.17、1.93、1.77、1.07であった。
手足口病は前週比25%減の892例で、大阪市西部6.00、大阪市北部5.85、北河内5.82、豊能 5.55、中河内5.45であった。
感染性胃腸炎は10%増の821例で、南河内8.50、北河内5.82、中河内5.20、三島4.24、大阪市北部3.85である。
ヘルパンギーナは2%増の380例で、大阪市北部3.69、大阪市西部2.70、北河内2.59であった。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は2%減の348例で、南河内3.88、中河内2.65、北河内2.15である。
伝染性紅斑は18%減の210例で、泉州1.95、北河内1.56、南河内1.31であった。
第6位のRSウイルス感染症は7%増の150例で、4週連続で増加している。

【全数把握感染症】
「腸管出血性大腸菌感染症」
腸管出血性大腸菌感染症の原因菌は、ベロ毒素を産生する大腸菌で、代表的なものはO(オー)157、O26、O111がある。
汚染飲食物を介する経口感染がほとんどで、出血を伴う腸炎や溶血性尿毒症症候群を起こす場合がある。
3-5日の潜伏期をおいて、激しい腹痛を伴う頻回の水様便の後に、血便となる(出血性大腸炎)。
発熱は軽度で、多くは37℃台である。
有症者の6-7%では、発症数日後から2週間以内に、重症の溶血性尿毒症症候群を発症する。

【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和元年8月1日更新)