2019年10月18日

令和元年第41週(10月7日~10月13日)

【定点把握感染症】
「RSウイルス感染症 引き続き昨年同時期より高いレベル」
 第41週の小児科定点疾患、眼科定点疾患の報告数の総計は2,333例であり、前週比2.6%増であった。
定点あたり報告数の第1位はRSウイルス感染症で以下、感染性胃腸炎、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、手足口病、伝染性紅斑の順で、定点あたり報告数はそれぞれ3.58、3.37、1.81、0.91、0.66であった。
RSウイルス感染症は前週比1%増の702例で、大阪市北部6.15、南河内5.81、北河内5.59、大阪市西部4.67、大阪市南部3.89であり、引き続き昨年同時期より高い報告数であり注意が必要である。
感染性胃腸炎は前週比3%増の661例で、南河内5.44、大阪市北部4.69、大阪市西部4.33であった。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は前週比23%増の354例で、北河内3.07、南河内2.63、中河内2.25である。
手足口病は前週比11%増の179例で、南河内3.25、大阪市北部1.15、三島1.12であった。
伝染性紅斑は前週比15%減の129例で、泉州1.15、南河内0.94、堺市0.84である。
インフルエンザは30%減の65例で、定点あたり報告数は0.22であった。
大阪市西部0.64、南河内0.54、大阪市北部0.53、北河内0.29、豊能0.24である。

【全数把握感染症】
「デング熱」
デング熱は、ネッタイシマカやヒトスジシマカなどの蚊によって媒介されるデングウイルスの感染症である。
比較的軽症型のデング熱と、重症型のデング出血熱がある。
熱帯・亜熱帯地域、特に東南アジア、南アジア、中南米、カリブ海諸国、アフリカで見られ、全世界で年間約1億人がデング熱を発症する。
海外渡航で感染し国内で発症する例(輸入症例)が増加しつつあり、2014年の夏季には輸入症例により持ち込まれたと考えられるウイルスにより、150例以上の国内流行が発生した。
感染すると、3~7日程度の潜伏期間の後、38~40℃の急激な発熱を発症し、激しい頭痛、関節痛、筋肉痛が出現する。

【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和元年10月17日更新)