2020年12月11日

2020年 第49週(11月30日~12月6日)

~新しい生活様式の実践~ 手洗い、マスク着用、3密の回避が重要
【定点把握感染症】
「A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 増加」

 第49週の小児科定点疾患、眼科定点疾患の報告数の総計は844例であり、前週比6.2%増であった。
昨年同週比68.9%減(2019年 第49週2,714例)と少ない状況である。
 定点あたり報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、水痘、突発性発しん、咽頭結膜熱の順で、定点あたり報告数はそれぞれ2.24、0.72、0.35、0.33、0.25であった。
 感染性胃腸炎は前週比2%減の439例で、中河内3.75、北河内3.23、大阪市南部2.53、南河内2.50、泉州2.45である。
 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は前週比34%増の142例で、中河内1.45、北河内1.15、南河内・泉州共に0.75であった。
 水痘は前週比33%増の69例で、泉州0.75、南河内0.69、大阪市南部0.35である。
 咽頭結膜熱は前週比14%増の49例で、大阪市北部0.64、大阪市東部0.53、三島0.47であった。
 インフルエンザは5例増の11例であり、昨年同週比99.1%減(2019年 第49週 1,165例)と少ない状況である。


~新型コロナウイルス感染症~  基本的な予防(手洗い、マスク着用、3密の回避)の徹底を
【全数把握感染症】
「新型コロナウイルス感染症」

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、 2019年12月、中華人民共和国湖北省武漢市において確認された。
世界保健機関(WHO)は、2020年1月30日に「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」、3月11日に「世界的大流行(パンデミック)」を宣言した。
日本では、2月1日に指定・検疫感染症に指定された。
 11月以降、報告数、および、重症病床使用率が増加し、12月4日、非常事態(赤色)が点灯した。
 これまでの知見より、 主な感染経路は飛沫・接触感染である。
臨床的な特徴として、潜伏期間は1~14日(通常 5~6日)であり、その後、発熱や呼吸器症状、全身倦怠感等の感冒様症状が1週間前後持続することが多い。
一部のものは、呼吸困難等の症状が現れ、肺炎を呈する。
発病者の多くは軽症であるが、高齢者や基礎疾患等を有する者は重症化する可能性がある。
 感染拡大を防ぐには、手洗い、咳エチケット、3密(密閉、密集、密接)の回避など「新しい生活様式」の実践、感染者の早期探知、封じ込めが重要である。

感染症疫学センターはこちらへ(外部リンク)
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新型コロナウイルスに関するQ&A(厚生労働省)
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【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和2年12月10日更新)