2019年04月19日

平成31年第15週(4月8日~4月14日)

【定点把握感染症】
「手足口病 増加」
第15週の小児科定点疾患、眼科定点疾患の報告数の総計は2,665例であり、前週比28.2%増であった。
定点あたり報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、RSウイルス感染症、手足口病、伝染性紅斑の順で、定点あたり報告数はそれぞれ7.10、2.40、1.18、0.82、0.60であった。
感染性胃腸炎は前週比32%増の1,398例で、南河内12.00、中河内9.70、北河内8.41、大阪市南部8.06、大阪市西部7.80である。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は28%増の472例で、南河内6.25、中河内3.35、泉州2.80であった。
RSウイルス感染症は16%増の233例で、泉州2.30、南河内2.19、北河内1.44である。
手足口病は前週比89%増の161例で、北河内2.74、中河内1.60、大阪市東部1.27である。
伝染性紅斑は15%増の118例で、大阪市北部1.23、北河内1.11、中河内1.00であった。
インフルエンザは15%増の328例で、定点あたり報告数は1.09と1.00を上回った。
北河内1.98、大阪市西部1.60、中河内1.45である。

【全数把握感染症】
「風しん」
風しんは、潜伏期間は2-3週間(平均16-18日)で、発熱、発しん、リンパ節腫脹を特徴とするウイルス性発しん症である。
妊婦(妊娠20週頃まで)が風しんにかかると、胎児が風しんウイルスに感染し、難聴、心疾患、白内障、そして精神や身体の発達の遅れ等の障害をもつ可能性がある(先天性風しん症候群)。
感染の予防には、2回の風しん含有ワクチン接種が有効である。
特に、妊娠する可能性のある女性、妊婦や妊婦の家族と接触する可能性がある方、風しん含有ワクチンの定期接種が行われていなかった世代などに当たる30~50歳代男性について、風しんの感染拡大や先天性風しん症候群の発生を防ぐため、抗体検査やワクチン接種が勧められている。

【大阪府感染症情報センターより参照】
(平成31年4月18日更新)