2019年01月26日

平成31年第3週(1月14日~1月20日)

【定点把握感染症】
「インフルエンザ 警報レベル超え続く」
第3週の小児科定点疾患、眼科定点疾患の報告数の総計は 2,234例であり、前週比 5.6%減であった。
定点あたり報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、RSウイルス感染症、伝染性紅斑、流行性角結膜炎の順で、上位5疾患の定点あたり報告数はそれぞれ6.82、1.91、0.62、0.56、0.37である。
感染性胃腸炎は前週比5%減の1,357例で、南河内14.56、北河内8.44、泉州7.48、中河内7.05、大阪市西部 6.90であった。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は4%増の380例で、大阪市南部3.06、南河内2.88、堺市2.47、北河内2.30である。
RSウイルス感染症は4%増の123例で、南河内1.00、大阪市北部0.93、大阪市西部0.90、中河内0.75であった。
伝染性紅斑は1%増の112例で、豊能1.50、大阪市北部1.14、三島0.94である。
流行性角結膜炎は37%減の19例で、三島1.00、北河内0.67、豊能・堺市0.60であった。
インフルエンザは25%増の13,920例で定点あたり報告数は46.09となり、前週に引き続き警報レベル30.00を超えた。
ブロック別では大阪市北部70.05、大阪市西部63.53、南河内57.38、堺市52.45、北河内50.24の順に多く、11ブロックすべてで警報レベルを超えている。

【全数把握感染症】
「麻しん」
麻しん(はしか)は麻しんウイルスによって引き起こされる発熱を伴う発しん性疾患で、感染すると高熱と結膜炎などの症状と、全身性の発しんが出現する。
潜伏期間は1-2週間である。強い感染力(一人の患者が12~18人に感染伝播)のため、麻しん発生時には早期の診断と感染拡大に対する措置が重要となる。
2015年3月、日本は麻しん排除国に認定されている。
しかし、現在でもアジア、アフリカやヨーロッパ諸国で麻しんが流行している。
症状(発熱、せき、鼻水、眼球結膜の充血、発しん等)があり、1)1か月以内に麻しん患者と接触していた場合、2)麻しん流行国(主にアジア及びアフリカ諸国)に最近の旅行歴がある場合、麻しんを疑い、感染拡大を防止するため、医療機関を早期に受診する。
受診に際し、医療機関に事前連絡し、麻しん疑いを伝え、指示に従うことが重要である。
麻しんはワクチン(1歳以上で2回)で予防可能な感染症であり、接種の徹底が予防や感染拡大の防止に重要である。

【大阪府感染症情報センターより参照】
(平成31年1月24日更新)