2020年03月13日

2020年 第10週(3月2日~3月8日)

~インフルエンザ~ 咳エチケット、手洗い、マスクの着用が重要
【定点把握感染症】
「インフルエンザ 減少続くも昨年同時期より高い」

 第10週の小児科定点疾患、眼科定点疾患の報告数の総計は1,329例であり、前週比5.4%減であった。
定点あたり報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、RSウイルス感染症、咽頭結膜熱、水痘、の順で、定点あたり報告数はそれぞれ3.02、2.19、0.40、0.30、0.29である。
 感染性胃腸炎は前週比15%減の595例で、南河内5.81、泉州4.85、中河内3.90、北河内2.96、大阪市南部2.78であった。
 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は4%増の432例で、泉州3.25、堺市3.05、南河内2.81である。
 RSウイルス感染症は20%増の78例で、南河内1.19、泉州0.80、大阪市北部0.57であった。
 咽頭結膜熱は6%増の59例で、北河内0.56、中河内0.55、三島0.47である。水痘は6%減の58例、大阪市北部0.5、北河内0.48、中河内・豊能0.45であった。
 インフルエンザは25%減の2,197例で、定点あたり報告数は7.32であり、北河内11.00、中河内10.52の2ブロックでまだ注意報レベルを超えている。



~新型コロナウイルス感染症~  基本的な予防(手洗いや咳エチケットなど)の徹底を

【全数把握感染症】

「新型コロナウイルス感染症」
 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、 2019年12月、中華人民共和国湖北省武漢市において確認されて以降、中国を中心に感染が国際的に拡がりを見せている。
世界保健機関(WHO)は、2020年1月30日、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」を宣言した。
日本では、2月1日に指定・検疫感染症に指定された。
 これまでの知見より、 主な感染経路は飛沫・接触感染である。
臨床的な特徴として、潜伏期間は1~14日(平均 5.6日)であり、その後、発熱や呼吸器症状、全身倦怠感等の感冒様症状が1週間前後持続することが多い。
一部のものは、呼吸困難等の症状が現れ、肺炎を呈する。発病者の多くは軽症であるが、高齢者や基礎疾患等を有する者は重症化する可能性がある。
感染拡大を防ぐには、手洗いや咳エチケットの徹底、換気、早期探知、封じ込めが重要である。

感染症疫学センターはこちらへ(外部リンク)
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新型コロナウイルスに関するQ&A(厚生労働省)
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【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和2年3月12日更新)